GeForce GTX 460への新規対応を果たしたデスクトップPC向けのGeForce/ION Driverは,本GPU以外にも,GeForce 6以降のGPUとデスクトップPC向けグラフィックス機能統合型チップセットおよびIONプラットフォームをサポート。ノートPC向けのVerde Notebook Driverは,GeForce 8M以降のGeForceと,DirectX 10以降に対応したQuadro NVSおよびQuadro FX,IONプラットフォームをサポートする。後者でWindows XP用が登場したのも,地味ながら重要なポイントだ。
従来の公式β版グラフィックスドライバである「GeForce Driver 258.69」と比べたとき,PhysX System Softwareでバージョンが0.0.0001引き上げられて9.10.0224になったことと,HD Audio DriverはRelease 256世代に入って初めてアップデートされ,これまでの1.0.9.1から1.0.15.0になったこともトピックといえるだろう。
さっそく入手したいという人は,下に示したリンクを利用してほしい。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce/ION Driver 258.96 Beta(123MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce/ION Driver 258.96 Beta(151MB)
→Windows XP用GeForce/ION Driver 258.96 Beta(115MB)
→32bit版Windows Vista&7用Verde Notebook Driver 258.96 Beta(113MB)
→64bit版Windows Vista&7用Verde Notebook Driver 258.96 Beta(142MB)
→Windows XP用GeForce/ION Driver 258.96 Beta(112MB)
以上,細々とアップデートのある258.96 Betaだが,日本のゲーマーにとっておそらく最も重要なアップデートは,「FINAL FANTASY XIV」への最適化が含まれていること。リリースハイライトによると,GeForce GTX 480を搭載したWindows 7&Vista環境において,「High」設定時に7%ものパフォーマンス向上が期待できるとのことだ。
試しに,「GeForce GTX 470」を搭載したPCで「FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARK」を実行したので,下記のとおりスコアを示してみるが,「Low」で3%,「High」で8%ほどと,リリースハイライトに記載の内容を超える改善が見て取れたのは興味深い。
■FINAL FANTASY XIV OFFICIAL BENCHMARKの実行結果
GeForce Driver 258.96 BetaGeForce Driver 258.69 Beta
- Low:5347
- High:3484
- Low:5178
- High:3224
※テスト環境はGeForce GTX 470,Core i7-860/2.93GHz(Intel Turbo Boost Technology&Intel Hyper-Threading Technology有効),PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×2,32bit版Windows 7 Home Premium
このほか,258.96 Betaのアップデート内容はリリースハイライトおよびリリースノートの和訳という形で本稿の最後にまとめてみたが,今回は,バグフィックスを小粒に留めつつ,パフォーマンスの最適化に振ったリリースといった印象が強い。GeForce GTX 460のレビュー記事中で宮崎真一氏が指摘している「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」の画面表示問題は,残念ながら修正されていなかったので,これは次回以降に期待といったところか。
WHQL候補版ということなので,問題がなければ,早晩,正式版へと昇格するだろう。基本的にはそのタイミングを待つべきだと思われるが,GeForceユーザーにとって,自己責任で導入すべき価値のありそうなリリースだとはまとめられそうだ。
●GeForce/ION&Verde Notebook Driver 258.96 Betaにおけるパフォーマンス向上
(※対象はGeForce GTX 400シリーズで,パーセンテージは「過去のRelease 256に追加されたもの」とされている。リリースハイライトによれば,下記の値は「GeForce GTX 480搭載環境で計測した,とくに効果の大きな例」とのこと)
- 「Aliens vs. Predator」で最大11%(※1920×1200ドット,4xアンチエイリアシング(以下,AA)と16x異方性フィルタリング(以下,AF)を適用した,テッセレーション有効時)
- 「Crysis Warhead」で最大7%(※1920×1200ドット,4xAA&16xAF適用のSLI構成時。原文は「Up to 7% in Crysis: Warhead(SLI - 1920x1200 4xAA/16xAF - Gamer)」なのだが,「Gamer」が何を指すのかは不明)
- 「FINAL FANTASY XIV」で最大7%(※「High」設定。Windows 7&Vista環境のみ)
- 「Just Cause 2」で最大10%(※1920×1200ドット,4xAA&16xAF適用の「Concrete Jungle」ベンチマーク時)
- 「Metro 2033」で最大6%(1920×1200ドット,4xAA&16xAF適用のテッセレーション有効時。同条件でSLI構成なら最大7%)
- 「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」で最大10%(1920×1200ドット,4xAA&16xAF適用時。同条件でSLI構成なら最大12%)
- 「Tom Clancy's H.A.W.X」で,1920×1200ドット,4xAA&16xAF,「Very High」設定時に最大4%
- 「World in Conflict」で最大4%(※1920×1200ドット,4xAA&16xAF適用のSLI構成時)
●GeForce/ION&Verde Notebook Driver 258.96 Betaにおける重要なアナウンス(Windows 7&Vista)
- GeForce 9800 GX2およびGeForce 9800 GTXで利用可能な「HybridPower」をサポートする最後のドライバリリースになる予定
●GeForce/ION&Verde Notebook Driver 258.96 Betaで解決した問題(32bit版Windows 7&Vista)
- リリースノートに記載なし
●GeForce/ION&Verde Notebook Driver 258.96 Betaで解決した問題(64bit版Windows 7&Vista)
- GeForce GTX 295のQuad SLI構成時に,1台めと2台めのディスプレイをプライマリのGeForce GTX 295,3台めのディスプレイをセカンダリのGeForce GTX 295にある「the head 0 DVI」と接続すると,「Span displays with Surround」による3画面表示を行おうとしても,3枚めがアクティブに切り替わらない問題(※「the head 0 DVI」は原文ママ。おそらくプライマリのDVI端子を指していると思われる)
●GeForce/ION&Verde Notebook Driver 258.96 Betaで解決した問題(Windows XP)
- リリースノートに記載なし
●Verde Notebook Driver 258.96 Betaの注意事項
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